生活記 2

日記です。

数日前から、自宅近隣に変な鳥が出没する。黒と白の縞模様で、体調八十センチほどもある怪鳥。専門家曰くまだ発見されたことのない種だというので、連日、この辺りには報道陣がおしかけている。それがテレビやネットで流されて、一目見ようと物好きも集まった。騒がしい雑踏の中、鳥はおおかた木や屋根の上にいるが、誰かが近付くとすぐに飛んで行ってしまう。保健所や警察、自衛隊なんかが総出で捕まえようとしたが、だめだった。

鳥についての見解は多数述べられたが、どれが正解かはわからなかった。抜けた羽一つ見つけられない。排せつもしない。飯も食わない。何の研究材料もないうちでは、放射線による変異なのか薬物による変態なのか、何かと何かが交配してできた結果なのか病気による症状なのか、進化なのか退化なのかすらわかりゃあしない。そして、ずうっと見張られているような中でも、鳥は数時間、誰の目にもとまらず、姿をくらませることがあった。

実はこの間、鳥は私の精液を貪りに来ていた。唯一、これが鳥の餌らしい。私がむらむらとしてくると、いつの間にか自宅ベランダに鳥が来ている。部屋に入れてやると器用に私のズボンのチャックを下ろしてモノを取り出しかぽりと咥え、舌だかなんだか分からないがちろちろとやるそれが非常に気持ち良い。ひいひいと喘いでいると鳥は喉奥をきゅうとしめて私のモノを圧迫する。私がたまらず射精すると、鳥はそれをうまそうに飲み込み、またベランダから飛び立っていく。私の部屋はボロアパートの四階、見つからないのが不思議だ。もし見つかったら「怪奇!サキュバス鳥!」として、私もニュースになっちまう。

そう思っていたら、やられた。すっぱ抜かれた。その日の新聞の一面記事は、「変態性癖!鳥姦男!」ベランダから私の部屋に入る鳥の姿と、ガラス窓から見える私の恍惚顔の写真。私のアパート前には報道陣らしき人らが集まっており、たまに玄関のドアがガンガンと叩かれる。チャイムもなる。私の名を呼び、「ちょっと出てきてくださいよ」とやってる。そんな大変な時にでも、鳥は否応なしにベランダにやってきた。ふと自分の股間を見やると、なるほどおっ勃っている。新聞の写真で鳥を見たから衝動的にむらむらとしたらしい。報道陣たちはこぞってシャッターをきる。今回ばかりはさすがに鳥を無視しようかと思ったが、ううん、モノがギンギンに反り返っており痛いほど。ええいままよとベランダの扉を開き、自分からズボンとパンツを脱いで、鳥のくちばしに突っ込んでやった。鳥はいつもとは異なる乱暴な私にうっとりした顔で初手からバキューム。あいや吸引。私は一瞬で果ててしまった。

翌日の新聞にはまたしても私の記事。「変態鳥男は早漏だった!」の文字。どこから撮ったのか部屋の中もしっかりと映っており、私が鳥の頭を押さえ自分のモノを咥えさせている写真まで。こんな人権侵害、許されることじゃない。抗議してやろうと電話をとると、股間に違和感。ははあ、モノがギンギンにそそり勃ってる。ベランダを見ると、いつの間に来たのか鳥がもの欲しげにこちらを見ている。私は鼻息荒く鳥に飛びつき、ベランダで鳥の口を犯しまくった。鳥も昨日より激しくよがり狂い股の穴がパクパクと開いたり閉じたりしている。ふむ、これが膣口だろうかと鳥の口からモノを引き抜きそこに突き刺し射精した。たわむれのつもりが、鳥はギャアと叫んでベランダから飛んで行ってしまった。

それから数か月、未だ鳥の生態は解明されていない。もう皆鳥の話題には飽きてしまい、それに伴って私も忘れ去られた。しかし、私の部屋には鳥の雛が三羽いる。どれも黒と白の縞模様。かの鳥の子である。雛たちは母親よりも食欲があるようで、私はひっきりなしに精液を搾り取られ今ではほとんどミイラ状態。辛うじて残った内臓と骨と皮でなんとか生きてる。雛たちはひっきりなしに私のモノを口に含みちゅうちゅうとやってる。何も出なければ痛いだけだが拒絶する元気もない。時たま母親がやってきて、これまたもの欲しそうにちゅうちゅうとやるが、何もでないので残念そうに飛び立っていく。これで衰弱死したところを発見された場合、その日の新聞の一面記事は、「乳母でなく乳棒!搾り取られて衰弱死!」といったところか。や、一面記事にもならないか。